北関東唯一のカトリックミッションスクールとしての伝統文化と歴史をもつ「宇都宮海星女子学院」。
就任にあたり、民間の経営者でもある私は、これまでの学校の在り方や教育を徹底的に見直しました。長きにわたり“海星ブランド”として広く認知されてきたミッションスクールの精神「真理と愛に生きる」、当校の品格や礼節、そして何より創始者のシスター方の想いは、当然ながら「星の杜中学校高等学校」にも引き継がれます。と同時に、新しい学校づくりに必要とされる、現代に合った学校運営、教育改革も行います。
教員一人ひとりの意識改革も含め、将来を見据えた“21世紀型の中高一貫教育”を実践し、今の社会に大切なスキルのひとつである「主体性」を身に着けるためにも生徒の皆さんには「自分たちの行きたい学校は自分たちで創る」という改革精神ももって欲しいと考えています。

私が学生だった頃は、学校や先生に管理されて理不尽な思いをしてきた時代、いわゆる管理教育全盛の時代でもありました。髪型ひとつにしても、校則に反するものは許さない。
今でも日本の学校はその管理の呪縛から抜け出せていません。諸外国の学校はもっと自由です。
私はよく「自立」という言葉をアルファベットで「JIRITSU」と表記します。「JIRITSU」には、自らの力で立つ(自立)と、自分を律する(自律)と2つの意味をもちますが、学校が生徒をルールで縛ってしまうと自ら考え判断することはできるわけがありません。
「JIRITSU」した生徒を育てるには、転ばぬ先の杖のような計らいは無用です。本当に生徒を信頼しているのであれば、もう窮屈なルールはなくてもいいのではないでしょうか。

私は、生徒一人ひとりが自分自身の夢を描き、夢を叶えられる学校にしていきたいと考えています。そのために私は“生徒の声”を学校づくりにいかします。
この学校の主役は生徒たち。私たちは、生徒たちが輝けるステージを用意する裏方の存在です。輝きある学校生活を送り、輝きある学校を一緒に創っていきましょう。理事長として私は、全身全霊を、この学校に捧げます。

「The way is open where there is a will !! (意志あるところに道は拓ける)」を私の胸に刻み、生徒の皆さんの夢を叶えるために歩み続けて参ります。

理事長に就任後、初めての入学式の様子。期待を胸に秘める生徒たち。

理事長の発案で、エントランスをリノベーションし、ピアノも設置。

新たに設置したラウンジは休み時間や放課後に生徒が自由に使えます。

理事長室には生徒も出入り、意見交換などが行われることも。

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